四十肩、五十肩(肩関節周囲炎)

四十肩、五十肩のしくみ

40代以降になってから起こる、肩関節の痛みです。

一般的な肩こりとは異なり、肩関節周囲炎」と呼ばれる炎症の一種で、肩関節まわりの筋肉や靭帯、腱、関節包に炎症が起こっている状態です。

肩関節は非常によくできた構造になっていますが、いくつもの骨が複雑に入り組んでいます。

肩関節の骨格

肩関節は、肩甲骨のくぼみ(関節窩)に、上腕骨の丸みを帯びた先端部分(上腕骨頭)がはまっている球関節の一種です。

球関節は、いろいろな方向に動くことが出来る特徴があります。

肩関節には、運動と補強のために、周りを筋肉と靭帯で覆われています。

肩関節周りにについている筋肉は、ローテーターカフ(棘上筋・肩甲下筋・棘下筋・小円筋)といいます。

ローテーターカフはそれぞれが小さな筋肉のため、肩甲骨と肩関節をダイナミックに動かす運動を習慣にしていないと、血流が滞りやすく、とても疲れやすい筋肉です。

慢性的に肩こりの人は、このローテーターカフが固くなっていることが多くあります。

以下の項目の3つ以上に心当たりのある方は、四十肩、五十肩の予備軍といっても過言ではありません。

  • 慢性的な肩こりである
  • 運動の習慣がない、少ない
  • 猫背である
  • 40歳以上である
  • 背中や腰がよく張る

そして、

  • 最近、スポーツジムに通い始めた
  • 月1回、ゴルフをする
  • たまにする大掃除が億劫だ
  • 子供の運動会に渋々参加する

このような、いつもと異なる動きをした時、固くなった筋肉が必要以上に伸ばされて、炎症を起こすことが痛みの原因です。

対処方法

四十肩、五十肩の具体的な症状は、腕を高く上げた時に痛みが生じて、動きに制限が出ることです。

痛みのレベルや肩の可動域などは、炎症の具合など症状によって異なりますが、重度になると、激痛が走り、生活に支障をきたすほどになります。

そして厄介なところは、一度なると治りずらいということです。

完治するまで平均すると、半年から、長くなると1年半も要すると言われています。

  1. 痛みがあるうちはまだ炎症が続いているので、炎症が治まるまで安静にする。
  2. 痛みが少なくなってきたら、徐々に肩回しなど、肩の可動域を広げる運動を始める。
  3. ある程度動いても痛みを感じなくなってきたら、落ちた筋肉量を補うために筋トレを始める。
肩回しストレッチ

アイシングなどで早く炎症を鎮め、出来るだけ早くストレッチなどリハビリを開始することが、四十肩、五十肩を長引かせない秘訣だと思います。

完治するまで時間がかかりとても厄介なため、出来れば回避したい症状ですね。


また四十肩・五十肩の予防としては、体の内部の冷えと前かがみの姿勢を正すことが大切です。

特に四十肩・五十肩は、背中全体が丸まって猫背になっている場合がほとんどです。


具体的には、脊柱(背骨)を支えている脊柱起立筋が硬く短縮し、脊柱のわん曲が強くなっていること。

更に肩甲骨が外側に広がり、肩の位置が前に入っていることです。

すると肩関節のアライメントにズレが生じ、腕を上げようとした時に肩関節周囲の筋肉や靭帯を痛める四十肩・五十肩の原因になります。

寒い時期は筋肉は更に硬くなり、肩も縮こまるので、その頻度はより高まってしまいます。

次にお伝えするのは、四十肩・五十肩予防のための猫背解消法です。

ポイントは次の二つです。

  1. 睡眠前に体を温めておく
  2. 睡眠時の姿勢を整える

身体を温める方法としては運動と入浴が一般的ですが、睡眠前は入浴がお勧めです。

運動の強度によっては交感神経が高まり過ぎて、睡眠の妨げになってしまうことがあるからです。

適度の湯加減で軽く汗ばむ程度に、リラックスしながらの入浴を心掛けてください。

体が冷えてしまわないよう、睡眠の2時間前までには入浴を終えたいところです。

そして寝る姿勢については、まずは赤ちゃんの寝姿を思い出してください。

腕を軽く上にして仰向けに寝ています。

これが本来人間が安定する寝方です。

小学生ぐらいまでの子供はとても良い姿勢ですが、年月が経つにつれ次第に背中が丸まり前かがみに歪んできます。

そして大人になると胸の前で腕を組んだり、横向きに丸まって寝る方が楽になってくるのです。

上の赤ちゃんの寝姿を意識して眠ると、猫背を解消できる良いストレッチになります。
(注:脚は曲げる必要はありません。これはまだ股関節が出来上がっていないために起こる赤ちゃんの自然な体勢です)

寝ながらにしてストレッチが無理なくできるので一石二鳥です。

枕は出来るだけ低いものにしたいです。

適当な枕が無ければ、バスタオルを折りたたんだものを頭に敷いても良いかと思います。

この姿勢で寝ると最初はきつく感じ、少し肩に痛みが出るもしれませんが、慣れてくると段々と楽になり、気持ち良くなってきて猫背も解消されます。

そして何よりも辛い辛い四十肩・五十肩や慢性肩こりの予防になりますので是非お試しください。

肩周りに痛みや違和感を感じたらそれは、体の危険を知らせる脳からのシグナルと思い、我慢せずに、早め早めのケアを心掛けましょう。


すまいぶりぃ整体院では、動作検査や触診、カウンセリングなどで痛みの原因を的確に判断し、

  1. 筋肉へのアプローチ ⇒ 筋膜リリース、トリガーポイントセラピーなど
  2. 関節へのアプローチ ⇒ モビリゼーション、CMTなど
  3. 生活習慣へのアプローチ ⇒ 自宅で簡単にできるストレッチなど

上記3点の施術を重点的に行い、お辛い症状を出来るだけ早く緩和し、同じ症状を繰り返さないよう、体質改善するお手伝いをさせて頂きます。